インタビュー
複数の歯科医師がいるから、例えば矯正歯科と小児歯科それぞれの観点から望ましい治療を探ることができます
当院は一つの診療項目に特化しているわけではなく、所属する歯科医師の得意とする治療は複数の分野にわたっています。その体制を生かし、一人の患者さまの症状についてもそれぞれの分野から意見を出し合い、より良い治療を提案するようにしています。矯正をお考えの方で、ほかの観点からの意見も参考になさりたい場合は、ぜひ当院でご相談ください。
1982年の開院当初から、分かりやすいご説明を意識してきました
当院は1982年に開院したときから、分かりやすくお口の現状をお伝えすることに取り組んできました。現在では、レントゲン画像や口腔内カメラで撮影した写真、模型を使ってご説明しています。その上で、患者さま一人ひとりにとって望ましい方法を選択して治療します。
予防方法も通り一遍でなく、定期検診で様子を見ながら患者さまのご年齢に合わせた方法や食生活のアドバイスを行う方針です。開院当初から定期的に通ってくださる患者さまもいらっしゃり、ありがたく感じています。
初診の方には、それまでの歯科治療の経験を考慮して対応
問診票に記入いただいた内容から、これまでどのような歯科治療を受けていたかを推察するようにしています。
そして、患者さまのペースを考慮して、治療を進めていきます。気になることがあれば、率直におっしゃってください。お子さまの場合は、保護者さまも一緒に診療ユニットのスペースまで来ていただいてかまいません。
お子さまには通常の来院時にも筋肉の使い方をアドバイス
矯正治療において、早く始めたからといって治療費が抑えられるということは基本的にないと思います。しかし、幼いうちにお口の筋肉の使い方を訓練すれば、矯正をしなくても済む場合があります。筋機能療法(MFT)という、お口の筋肉や望ましい舌の位置・使い方を知ることによって、お子さまの歯並びが悪くなるリスクを下げる訓練です。当院では、小学校低学年までのお子さまを対象に、通常の診療の中で筋機能療法についてレクチャーしています。
当院なら、矯正と虫歯・歯周病治療を一貫して対応できます
当院は矯正に特化した歯科医院ではありませんが、13年間にわたって矯正について学んできた歯科医師が治療を担当します。きちんとした診査診断を経て、患者さまに合った矯正装置や技術を選んで治療しますので、ご自分に合った方法で治療を受けたい方はご相談ください。非抜歯矯正を心がけ、お子さまの拡大装置など抜歯を避けやすい選択肢を複数ご用意しています。
一般的な歯科治療も行う当院で矯正するメリットは、虫歯や歯周病の治療が同じ院内で受けられることです。矯正装置を付けている間は普段より歯周病対策に念を入れなくてはなりませんが、当院では歯科衛生士がお口のクリーニングでサポートします。
最初に患者さまの痛みの感じ方をチェックし、矯正装置を調整
痛みの感じ方は、どなたでも同じというわけではありません。当院ではブラケット矯正を始める初期の段階で、患者さまの痛みの感じ方をチェックするようにしています。具体的には、奥歯に「セパレート」という小さなゴムを挟む処置をするときにチェックします。これは、「バンド」というリング状の矯正器具を入れられるよう歯の横に隙間を作るための処置です。
この処置の際の患者さまの感想から、痛みの感じやすさなどを考慮し、少しでもストレスを減らせるよう、矯正装置を付ける箇所や順番、ワイヤーのサイズを調整しています。
不安や疑問について、スタッフは患者さまと歯科医師とを橋渡し
患者さまの中には、不安やご要望があっても歯科医師には言い出せずにいる方もいらっしゃることでしょう。当院ではスタッフに、そうした患者さまの思いをくみ取って歯科医師に伝えるよう指導しています。分からないことや治療に関するストレスがあれば、話しやすいスタッフにお話しください。
女性の歯科医師が、外見や体調に関するご相談を伺います
当院で矯正を受けられる患者さまの8割は女性です。お顔の容貌に関わることや生理中で抜歯を避けたいといったことなど、異性には話しにくいご相談内容もあるかと思います。当院では、そのようなお話を女性の歯科医師が親身になって伺います。生理中の方には抜歯をせず、その日はお身体に負担が少ない処置をします。
自分が患者なら、親身になってくれる歯科医師の治療を受けたい
私が患者として歯科医院に行くのであれば、診査診断したことをしっかりと説明してくれて、症状や悩みにも親身に耳を傾けてくれる歯科医師のところにいきます。すでに通っている方からの口コミもしっかり見ると思いますね。
今後は、外から矯正装置が見えにくい舌側矯正も
矯正を希望される方の中でも大人の患者さまの割合は高く、矯正装置が外から見えない治療のニーズは多いと考えています。そこで今後は、歯の裏側にワイヤーを装着する舌側矯正を取り入れていく予定です。